豊かな人生を送る人、偉大な事業へとステップアップしていく経営者、優秀な成果を上げる社会人やリーダー、そして個人事業主、その全ての人に共通する点は「明確なビジョンを持っている」、ということです。
皆さまはビジョンをお持ちでしょうか?
ビジョンとは大企業の社長やCEOだけが持つものではありません。
どんな人にとってもビジョンとは大切です。
・ビジョンとは何だろう? ・自分に合ったビジョンか? ・正しいビジョンはどのように作る?
皆さまは自信を持って答えられるでしょうか。
もし一つでも自信がないのであれば記事を読み進めて頂きたいです。
ビジョンとは何か?
まずはビジョンとは何かについてみていきましょう!
ビジョンとは
皆さまの目指す人生や仕事、生活の基軸・指針です。
あらゆる考え方、行動の軸になってくるものとも言えます。
こうでありたい、仕事で目指している自分像、企業像というとイメージしやすいでしょうか。
仕事において何かを決断する時、選択を迫られた時、悩むことは常にありますよね。
そんな時、皆さまの背中を押してくれるのが、考えの根底にある目指すモノへの指針です。
常に自分の人生や仕事が選択に追われていると感じている方は、ビジョンが定まっていない、もしくは正しいビジョンを描けていないのかもしれません。
似たような意味合いに目標があります。
ビジョンと目標は何が違う?
目標とは「ゴール」です!
到達地点のことですよね!
〇〇年までに達成したいこと
など設定すると思います。
ビジョンはそのゴールへ到達、また突破へ導く基軸であり指針です。
ビジョンの4つのメリット
ではなぜビジョンが必要なのでしょうか?
努力を引き出す
人は何も考えずでは一定の努力しかできません。
こうありたいと思う考えがあるからこそ、通常感じられない努力が生み出されます。
夢に向かって頑張る!これは人が生まれながらに持っている本能です。
成長の過程でさらなる努力を引き出すにはこのビジョンが必要不可欠です。
会社の経営者、あるいは企業で管理職をされている方、個人事業主の方は特に感じると思います。
自分の会社が、部署が、お店がどうありたいのか、これがあるからこそ、成長と発展、達成がありますよね。
選択の根拠となる
A案、B案どちらかを選択する時、皆さまは何を根拠に判断していますか?
人によってそれぞれだとは思います。
ただ、生活を豊かにできる人、事業を発展できる方は、目先の利益ではなく、ビジョンを根拠に選択をします。
なぜなら、その選択はビジョンに沿っているか、沿っていないかを考えれば良いだけだからです。
そう思うと根拠となるビジョンの設定はとても重要になってきますよね。
作り方は後述します。
一体感を生み出す
皆さまの会社、部署、お店ではいかがでしょうか?
社員、スタッフが、それぞれ目指すところが違う、考え方がバラバラ、といった状況だとどうでしょうか。
組織としてうまく回って行かないですよね。
また、目標はあるけど、ビジョンがない部署とかありませんか?
これだとどうなるでしょうか。
○月までに〇〇万円の予算を達成する!
という目標に向けて社員みんな頑張り、目標を達成するかもしれません。
しかし、結果が良ければ、考え方、方法は問わない!という場合なら良いかもしれませんが、やはり持続的に発展する事業はそうは考えませんよね。
みんなが目指す姿を共有しながら目標を達成する、ビジョンにはそのような一体感をもたらすことができます。
誰かに依存せず発展できる
身近な例ではこんなことはありますか?
人事異動で部署の中心として指揮を取っていた上司がいなくなった途端、業務効率が悪くなる、成果が下がる、スタッフのモチベーションが下がる
これはなぜ起きるのでしょうか?
部署がその中心人物に依存して仕事をしていたからです。
方向性ややるべき事を見失ってしまっているんですね。
しかし、その部署が共通のビジョンを共有していたらいかがでしょうか。
私たちのするべき事というのが明確にあるので、依存せず発展でき方向性も見失わないですよね。
このようにビジョンにはメリットと大きな力を持っているんですね。
ビジョンは3つの要素で作る
では正しいビジョンの作り方をみていきましょう!
ビジョンは3つの要素から考えると、あなたに合ったビジョンを作ることができます。
①あなたの価値観と理念は何か
これはビジョンの出発点となります。
価値観と理念はあなたの会社、部署、お店を動かす根本的な原則や大切にしていることを形にしたものです。
事業として、またお店として、人生として、何が重要か、人間観、世界観、社会における役割、守るべきことなどですね。
またはあなたの「人生哲学」とも言えるかもしれません。
価値観・理念を作ってみよう
それでは、あなたが仕事(事業)において大切にしていることをもとに、価値観と理念を作ってみましょう!
②目的(存在意義)
あなたがその仕事(事業)を行う根本的な理由は何でしょうか?
それは、先ほど考えた、上記の「価値観・理念」から生まれてきます。
長い期間にわたってあなたの仕事(事業)の道しるべとなります。
なので、100%達成することはないけど、常に実現に向けて追い続ける目標ともなります。
アップルを創業したスティーブ・ジョブズは目的についてこう語っているのを見つけました。
目的は個人にとっての生きる目的と同じ役割を果たします。
職場においては社員、スタッフの意欲をかき立てる役割となりますね。
目的を作ってみよう
この目的は、1〜2行くらいで簡潔に表現するのが良いです。
本質的で永続性のある内容を作りましょう!
目的を明確にしていく為のコツは
「なぜ」を5回繰り返すことです。
それにより根本的な目的に到達するはずです。
③大胆な目標の設定
100%実現されることのない上記の「目的」とは違い、実現可能なものを設定します。
この大胆な目標が達成できたら、目的に基づいた新たな大胆な目標を設定し、これを繰り返していきます。
なので、明確なゴール地点と具体的な期限の設定が重要です。
大胆な目標を作ってみよう
あなたが達成すると決めた大胆な目標を作ってみましょう。
3つの要素をまとめる
ここまできたらビジョンの完成はもうすぐです。
最後に、上記の3つの要素をまとめましょう。
これであなたのビジョンの完成です。
ビジョンの活かし方
ビジョンは作っただけでは効果はありません。
そこで、どのようにビジョンを活かしたら良いのかについてみてきましょう!
明確に浸透させる
あなたの仕事、会社、事業に関わる人々にあなた(職場)のビジョンを明確に、きちんと理解されていることが大切です。
そのためにオススメな方法は、
常に見える(分かる)ようにしておく
ということです。
「紙に書いて職場に貼る」
「メールの署名に記載する」
「朝礼で語る」
など方法は色々ありますね。
あなたならどのように浸透させますか?
共有する
社員、スタッフ、関わる人が賛同しているということですね。
ビジョンは自分が抱え込んでおくものではありません。
関わる全ての方に語り、特に主要な人々の共感、賛同を得ることで効果が発揮されます。
あなたが考え、作ったビジョンを全体に浸透させる前に、主要な人々には相談しておくのも良いですね。
ビジョンがあなたを導いてくれる
いかがでしたでしょうか?
あなたが、あなた自身の、または職場、事業に適したビジョンを作ることができたでしょうか。
ビジョンとは同じ事業、仕事をしている間は基本は変わらないものです。
しかし、あなた自身の環境の変化や考え方の変化に応じて、また事業の成長度合いによって見直していくのも良いですね。
まずはできたビジョンを周りの方々に語り、共有をしてみてください。
ビジョン活用の実践編はコチラの記事を併せてご覧ください♪
ビジョンについてとても参考になる書籍、ジム・コリンズ著の『ビジョナリー・カンパニーZERO』もおすすめです。
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明日への元気をもらえる名著でとても勉強になります。
個人事業主の方、経営者の方はもちろん、社会人の方も興味ある方はぜひ読んで頂きたいです。
それでは今回はこのあたりで!
本日もありがとうございました!!
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