人生はこの瞬間から変えられる〜自分を変えたい人向けにアドラー心理学を解説

ビジネス

こんにちは!

みっちーです!

今回は人生は自分で変えることができるのか?

その問いに対する回答としてアドラーの心理学について解説します。

こんな人に読んで欲しい
  • 自分のことが好きでない
  • 人と関わるのが苦手
  • 人生なんて変わらないと考えている
  • 何をしても上手くいかないと感じている
  • 変われるならば変わりたい
  • 本当は人生を幸せにしたい

今回参考にさせて頂いたのは岸見一郎さん、古賀史健さんの著書『嫌われる勇気〜自己啓発の源流「アドラー」の教え』です。

国内266万部、世界では「幸せになる勇気」と合わせ900万部、発行されている世界的な名著です。

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結論:人生はこの瞬間から変えられる

結論から言いますと、人生はこの瞬間から変えることができるし、誰でも幸せになることができます。

その理由に関してはこれから解説していきたいと思いますが、心理学に慣れていない私からすると少し難しい理論でした。

考え方が慣れていないからかもしれません。

それだけ、普段考えていることとは違った切り口から物事をとらえていて「そういう考え方があるのか」「確かにそう考えると世の中の見え方が変わる」「自分も変わっていけるのかも」と思えるロジックです。

私の解釈で最初にアドラーの心理学がどのようなものなのか、そして私が何をあなたにお伝えしたいのか、その最も重要な主張は、

『「過去」と「相手」を切り離して考え、今この瞬間を大事にすることで、誰でも必ず幸せになれる』

というものです。

分かるような、分からないような。。。

それをこれから解説していきたいと思いますが、そのためには、アドラーの心理学とはどのようなものなのかということを学ぶことが大切ですので、その概要を誰でも分かりやすく解説していきます。

アドラーの心理学とは?

そもそもアドラーってあまり聞きたことない人だけど、どんな人なのでしょう?

アドラーとは?

アドラーは、フロイト、ユングに並ぶ「心理学の三大巨頭」と言われる心理学者です。

そのテーマは「どうすれば人は幸せに生きることができるのか」というものです。

フロイトとユングは師弟関係があった為その思想は同じものがありますが、アドラーはフロイトの心理学とは違ったアプローチをします。

アドラーの心理学をみていきながら、フロイトとは何が違うのかを解説していきますね!

トラウマは存在しない

アドラーは「トラウマなど存在しない」と主張します。

正直、最初この主張を見たとき、私はアドラーの考え方とは合わないなと感じました。

しかし、その後のロジックで「そういう考え方もあるのか」と変わりました。

一般的には、例えば

①「今、自分が他人を信用できず誰も愛することができないのは、親からの愛情を注がれなかったからだ」

②「好きな人はいるが、自分には赤面症があるから、自分には恋愛ができない」

このようなことはよくあることだと思います。

もしかしたら、あなたの周りにもこのような人がいるかもしれません。

これは「原因論」と言われフロイトのロジックです。

過去の経験が今の自分を作っている、という考えからですね。

一方、アドラーはこれとは違い「目的論」というロジックを考えます。

目的論とは先程の例に基づくと下記になります。

①「また他人に愛情を注がれなくなるのが怖いから、今の状態のままの方が楽だ。その理由を親から愛情を注がれなかったことにしている。」

②「告白して断られるのが怖いから、赤面症のせいにして告白せず今の状態の方が楽と考えている。」

という考え方です。

全く違うアプローチですね。

このようにアドラーの目的論は、過去があるから今の結果あるのではなく、進むのが怖いから過去を理由に今の自分を楽な方に自分で選んでいるんだよ、というものです。

つまり過去は現在や未来に関係していないというロジックです。

だからトラウマなんてものは無いんだよってことですね!

「トラウマは存在しない」まとめ

過去が原因で、現在や未来は決まらない。今、ここで決まる!

全ての悩みは「対人関係にある」

私たちは誰でも大小の差はあっても悩みを抱えています。

アドラーはその原因の全ては「対人関係にある」と言います。

人と関わらずに生活することはありませんよね。

そして、人との関わりにおいては3つの課題タスクがあり、まとめて人生のタスクと言います。

対人関係における3つのタスク(人生のタスク)

①仕事のタスク

②交友のタスク

③愛のタスク

この3つのタスクにおいて私たちは日々、人との関わりを持って過ごし、そして時に悩みを抱えるんですね。

そして悩みの原因の一つになるのが「劣等感」です。

職場で同僚が昇進し、一方、自分はできず「私はだめだな」と感じてしまう。

よくあることだと思います。

あるいは、「友達はみんな結婚して幸せそうなのに、自分はだめだな」と考えてしまう人もいるかもしれません。

ここでアドラーはこう言います。

「劣等感とは主観的な思い込みである」

つまり、客観的な事実ではなく、主観的な解釈であるということですね。

そしてアドラーはもう一言付け加えます。

「人生は他者との競争ではない。健全な劣等感とは『理想の自分』との比較から生まれる。今の自分より進むことに価値があるのだ」

そしてドラーは「競争」はいけないと言います。

なぜならば、他者と競争すると「敵」になってしまうからです。

他者を「敵」と考えるのではなく「仲間」と考えよう!と。

「対人関係」まとめ

全ての悩みの原因は「対人関係」にある

他者と「競争」や比較をするのではなく、自分の理想と比較をしよう!

そして、他者を「敵」ではなく「仲間」と考えよう!

「承認欲求」の否定

アドラーは人間の「承認欲求」を否定しています。

えー!?それは違うんじゃないの?

って思ったかもしれません。

私も承認欲求は必要だと思っています。

だって、他の人からほめられたいし、讃えられたいし、評価もされたいし!

人間の大きな欲求は認められることでしょ!!

仕事を頑張った時に、ほめてもらえたら嬉しいし、SNSでいいねをもらえたら嬉しいし、人は承認してもらえるとモチベーションが上がるもの!

こう考えますよね。

しかし、アドラーは「認められたいと思っているのは、相手の人生の中で生きているのと同じことだ」と言います。

厳し!笑

しかもアドラーはさらに言います。

「人をほめることも、叱ることもだめだ!」

なんで!?って思いますよね。

理由は、ほめることも、叱ることも、相手より上の立場からの行動だからだ、というものです。

私たちは上下という縦の関係を作ってはいけない、「横の関係」でいることが大切なのだという考え方なのです。

それでも認められたい、承認されたい、という気持ちはあるのですが、なぜ承認欲求は必要ないのか、ということについて、アドラーは理由を示します。

それは「共同体感覚」があるから、というもので、後述します。

「承認欲求の否定」まとめ

承認を求めるようになってはいけない。なぜならそれは他人の人生の中で生きることになるからだ!

人をほめたり、叱ったりしてはいけない!縦の関係を築いてしまうからだ!

解決策としての「課題の分離」

では具体的にその対人関係にある悩みに対してどのような解決策があるのでしょうか?

ひとことで言えば「相手が自分に対して思っていることや、評価は気にしないでいいよ!」ということです。

10人周りに人がいたら、1人は自分のことを悪く言い、2人は自分のことを良いと思っており、その他はどちらでもない、と言われます。

ではここからは具体的にどのようにしたら良いのかをみていきましょう!

それが「課題の分離」です。

課題の分離とは、他者の課題」と「自分の課題」を分けて考える、というものです。

例えば、仕事で頑張っているのに評価されない、と悩みを抱えている人がいたとします。

その評価をするのは誰でしょうか?

上司、または職場の同僚ですよね。

その評価は自分ではどうにもできない「他者の課題」です。

または、職場でなかなか言うことをきかない部下がいたとします。

言うことを聞かず成果が出せない結果を受け入れるのは誰でしょうか?

他者である部下であり、「他者(その部下)の課題」です。

つまりアドラーは自分ではどうしようもない「他者の課題」に関しては気にしても仕方ないし、さらには踏み込まないことが大切だと言います。

たいていの悩みはどうしようもない「他者の課題」の部分にあることが多いのです。

「他者の課題」と「自分の課題」を切り離して考え、自分に集中することで悩みは解決に向かっていくのです。

「課題の分離」まとめ

「他者の課題」:自分ではどうしようもない課題

「自分の課題」:自分で変えられる課題

「他者の課題」と「自分の課題」を分離し、踏み込まないようにしよう!

幸福になるために「共同体感覚」

悩みを解決し、さらに自分が幸せになるためには「自分の居場所がある」ことが大切になります。

この自分の居場所があると感じることを「共同体感覚」と言うんですね。

そして対人関係のゴールは、この「共同体感覚」にあるんです。

共同体感覚って聞き慣れない言葉ですよね。

私も最初ピンときませんでした。

この共同体感覚になるためには3つのポイントがあるのですが、それを知ると理解しやすいと思います。

①自己受容

今の自分を受け入れる、と言うことですね。

これと似た言葉に「自己肯定」というものがあります

自己肯定とは、例えばテストの結果が返ってきて

「今回は60点だったけど、本来の私なら100点が取れる!」

と考えることですね。

一方、「自己受容」

「60点だった自分をしっかり受け入れる。そしてもっとよくなるように努力する」

と考えることです。

まずは今の自分を自分でしっかりと受け入れることが1つ目のポイントです。

②他者信頼

言葉のとおり「他者を信頼する」ということです。

似た言葉に「信用」があります。

「信用」とは条件つきであることに対し、信頼は無条件であるとこが違いです。

「他者を信頼する」ことによって他者との関係は「仲間」になります。

③他者貢献

最後のポイントは「他者貢献」です。

人が最も貢献したと感じるのは仲間に自分が行ったこと(または存在)により、仲間から感謝された時です。

そして、誰かのために貢献できたと感じた時、人は幸福感を得ることができます。

え!?さっき他者には踏み込んではいけないって言ってませんでした?

と感じた方もいるかもしれませんが、この他者貢献をするためにはしっかりと「課題の分離」を行い、自分の課題の中で、仲間に貢献することが大切なんですね。

「承認欲求」が必要ない理由

以上の3つのポイント「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」によって、共同体感覚を得ることができます。

この状態においては、仲間とは信頼関係ができており、他者貢献によって幸せを感じ、自分の居場所をえています。

このような関係性の中においては、誰かに認められたいというような承認欲求は発生しないんですね。

自分の中で、自分の課題に取組み、自分の人生を選択している。

誰かに認めてもらいたいという「承認欲求」を否定するのは、この共同体感覚があるからなんですね。

「共同体感覚」まとめ

対人関係のゴールは「共同体感覚」である

3つのポイント

「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」によって自分の居場所を感じることができ、共同体感覚を得ることができる。

計画はいらない

最後にアドラーはこうも言います。

「計画なんてものはそもそもない」

えー!計画は大事でしょ!って思いますよね。

でもアドラーは、自分の人生を線で考えるのではなく「刹那の連続」であると考えよう!と言います。

人生は一直線になっているのよう未来のことも考えてしまいがちですが、人生とはその瞬間、今が大切でその連続が人生を積み上げているということですね。

過去でも未来に向けてでもなく、今を一生懸命輝くことで、人生は幸せに向かっていく!という考えです。

過去にとらわれず、未来の自分に縛られず、今を懸命に生きることが大切なんですね!

アドラーが伝えたいこと

アドラーが伝えたいことは

「過去」により今の自分があるのではない。

「他人」により自分が決まる訳ではない。

「過去」や「他人」ではなく、自分の人生は今、この瞬間からでも自分で選択することができる!

だから人は今からでも変わることができ

幸せになれるんです!

ということです。

そして最も力を込めていうこと、それは

『勇気を出して行動してみよう!』

まとめ

今、何かに悩んでいる方、自分のことが好きになれない方、明るい未来を想像できない方、いかがでしたでしょうか?

人は誰でも、今、この瞬間からでも変わることができるというアドラー心理学でした。

私も学んでいる途中、「この点に関しては私とは考えが違うな」と感じることがありました。

しかし、学びの終盤になり、全体像として考えると「なるほどな」と合点がいきました。

人生を今からでも変えていきたいと考えている方のヒントになれば嬉しいです。

そして今回参考にさせて頂いた『嫌われる勇気〜自己啓発の源流「アドラー」の教え』に興味を持った方はぜひ読んでみてください。

それでは今回はこのあたりで!

ありがとうございました!!

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